〈中央ろうきん〉は、2002年4月に、福祉・環境および文化にかかわる助成、支援活動を通じて、人々が共生できる社会の実現に資することを目的に、「中央ろうきん社会貢献基金」を設立し、"はたらく"人の団体、広く市民の参加による団体に対する助成・支援活動とそのために必要な事業を実施し続けています。
働く人を取り巻く地域社会の現状
働く人を取り巻く地域社会には、たくさんの課題が山積しています。とりわけ若者の自立・就労に関しては、いわゆる「ひきこもり」を含む、就学・就労・職業訓練のいずれも行っていない若年無業者(15歳~39歳)が全国で約77万人(※内閣府「子供・若者白書」平成29年版)いるとされ、生きづらさを感じる若い世代への支援のあり方が課題となっています。
家庭環境や経済状況、病気や障害など、若者が抱える生きづらさは様々ですが、若者支援に関する法律や制度が整備されつつあるなかで、支援の隙間ができないよう、多様な団体がそれぞれの特性を持ち寄って連携し、課題を解決していく必要があります。
そこで〈中央ろうきん〉は、社会的不利・困難を抱える若者の就労支援に特化した助成制度『中央ろうきん若者応援ファンド』を2014年に創設しました。
『中央ろうきん若者応援ファンド』とは
『中央ろうきん若者応援ファンド』の実績
『中央ろうきん若者応援ファンド』は、過去4年間(2015-2018プログラム)で、延べ34団体へ総額4,751万円の助成を行ってきました。2018年は、無業・ひきこもりの若者や児童養護施設の退所者への生活相談・就労支援等を行う10団体へ、1,417万円を助成しました。
また、『中央ろうきん若者応援ファンド』では、助成制度の企画・設計を通じて、若者の自立就労に係る課題を広く発信していくことが必要であるとの認識の下、これらの課題解決に取り組む助成団体を広報面から支援することを目的に、2015年から『ビッグイシュー日本版』での特別連載(2018年は全8回)を実施しています。
今後の取組み
〈中央ろうきん〉では、『中央ろうきん若者応援ファンド2019』の募集を、2018年10月1日(月)から開始しました(2018年10月31日まで)。
若者の自立支援を応援するため、具体的には、「若者応援の出口をつくる、出口につなげるプログラム」および「若者と社会をつなぐ支援者(スタッフ・ボランティア)を育てるプログラム」の2つのテーマについて、多様な人・組織が活動の分野を越えて連携し、若者応援の仕組みやプログラムをスケールアップ・スケールアウトする事業を対象とし、外部有識者で構成する選考委員会による選考を経て、1団体あたり200万円を上限に助成金を支給する予定です。
詳しくは以下のリンクよりご確認ください。
・『中央ろうきん若者応援ファンド2019』募集についてはこちらから
・〈中央ろうきん〉のホームページへはこちらから
【主な関連するSDGsの目標】
〈ろうきん〉では、SDGs達成に向けた取組みを展開し、〈ろうきん〉に期待される協同組織金融機関としての役割発揮と社会への貢献を図っていきます。 ろうきんブログでは、随時、全国の〈ろうきん〉のSDGs達成に向けた取組みを紹介していきます。 「SDGsと〈ろうきん〉」の特設ページ(別ページに移動します) |
〈全国労働金庫協会 取材班〉