2019年の日本における自殺者数は20,169名となりました。
近年においては減少傾向にあるものの、未だ自ら命を断つ人が後を絶ちません。
困難な問題を抱えて誰にも話すことが出来ず、孤独と絶望の中で、精神的危機に直面して助けを求めている人たちに向けて
「あなたがつらいとき、近くにいます」
そうメッセージを発信しているのは、「いのちの電話」
〈中国ろうきん〉は、「〈ろうきん〉の利用が誰かの笑顔につながるしくみ」によって、「いのちの電話」が行っている"希望をつなぐ活動"を支援しています。
「いのちの電話」
「いのちの電話」は、電話を通して人々の悩みを聞き、隣人として共に考え、心の支えになっていこうという活動を行う、主に自殺予防のために活動しているボランティア団体です。
「いのちの電話」の活動は、1953年にイギリスのロンドンで開始された自殺予防のための電話相談に端を発しています。
1971年10月に、日本で初めてボランティア相談員による電話相談が東京で開始され、1977年には、この市民運動を全国に展開するために、その中心的役割を担う組織が必要となり、日本いのちの電話連盟が結成されました。
その後、この運動は飛躍的に拡大し、2019年現在、連盟加盟団体は50となり、約6,100名の相談員が活動しています。
中国地方では、鳥取、島根、岡山、広島、山口の各県で運営されており、365日、毎日電話相談の受付を行っています。中でも岡山、広島では24時間相談可能となっています。
全国で、2017年には約661,000件、2018年には約636,000件もの電話相談が寄せられています。
「〈ろうきん〉の利用が誰かの笑顔につながるしくみ」
〈中国ろうきん〉では、2012年4月から、お客さまに〈ろうきん〉をご利用いただくことで「社会に役立つ」ことを実感していただける活動を展開しています。
2019年度は、教育ローンまたは学資積立「ドレミ協奏曲」のご契約1件につき500円、カードローン新規契約または増額契約1件につき100円を四半期ごとに寄付し、中国地方各県で運営されている「いのちの電話」に合計2,050,100円寄付しました。
また、この活動を開始した2012年度から現在まで、「いのちの電話」をはじめ社会的課題の解決に向けて活動している団体へ寄付した総額は25,253,767円となりました。
今後の取組み
臨床心理学の講座やロールプレイングなど、2年間の養成を経て認定され、「相談者に心を寄せ、傾聴する訓練」をしっかりと積んだ「いのちの電話」の相談員は、相談者の「死にたい」という言葉の奥に隠れた、「生きたい」という思いを引き出すため、日々尽力しています。
しかし、相談者からの電話件数が多いため、つながりにくくなっており、電話回線や相談員の不足が課題となっています。
この課題解決に貢献するべく〈中国ろうきん〉は、昨年度に引き続き、2020年度もこの"希望をつなぐ活動"へ支援金を寄付することとしています。
少しでも多くの方がこの活動によって救われるように、お客さまとともに、これからも支援を続けてまいります。
〈中国ろうきん〉ウェブサイト「〈中国ろうきん〉を通じた社会貢献」↓
https://www.chugoku.rokin.or.jp/rokin/syakaikouken/social-action.php
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