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〈全国のろうきん〉IYC2025がやってくる! -国際協同組合年(International Year of Cooperatives. IYC)-

投稿日: 2024年11月28日 15:00 作成者: ろうきん

カテゴリー:SDGs


 来たる2025年、国連は、同年を「国際協同組合年(International Year of Cooperatives. IYC)」とすることを宣言しました。




国際協同組合年2025(IYC2025)


 国際年をご存じですか?国連は、1957年を国際地球観測年と定めたことをスタートに毎年何らかの「国際年」を設けています。これは、世界に共通する重要テーマについて、各国や世界全体が1年間を通じて呼びかけや対策を行おうとするものです。

 2023年11月3日、国連は2025年を「国際協同組合年(International Year of Cooperatives. IYC)」(以下、IYC)とすることを宣言しました。


 IYC2025は、国連総会決議「社会開発における協同組合」(Cooperatives in Social Development)で宣言され、協同組合を盛り上げ、持続可能な開発目標(以下、SDGs)をより現実のものとするために、世界各国の政府や協同組合がIYCを活用することを求めています。



IYCのあゆみ―協同組合と2012国際協同組合年(IYC2012)―


 IYCの始まりは、15年前である2009年まで遡ります。同年12月18日の国連総会において、国連は2012年を「国際協同組合年(IYC)」とすることを決定しました。

 協同組合とは、人々がたすけあい、みんなの幸せの実現に向けて、より良い暮らしや社会を目指す自主・自立の経済組織・運動体のことを指します。協同組合はその時々の組合員の課題解決に取り組んできた歴史を持ちます。


 協同組合は、その事業や活動を通じて、貧困・飢餓や、女性の社会進出、また教育格差や衛生といった問題など、さまざまな面で社会へ貢献してきました。国連は、このようなさまざまな分野での貢献を評価し、協同組合による社会発展に期待を寄せています。


 そして、二度目のIYCである「IYC2025」がやってきます。



持続可能な開発目標(SDGs)と協同組合


 IYC2025を宣言した国連決議では、協同組合の持続可能な開発目標(SDGs)への達成に向けた貢献が高く評価されています。

 協同組合が大切にする平等、公正、連帯という価値は、SDGsの理念と合致します。また、SDGsの17目標は協同組合の事業の中で貢献できるものばかりです。

 国連の専門機関であるILO(国際労働機関)やFAO(国際連合食糧農業機関)は、とりわけ協同組合と深い関係があり、協同組合は国連によりSDGsを達成するための重要なステークホルダーの一つに位置付けられています。また、日本でも同様に、政府の「SDGs実施指針」に協同組合が明記されており、様々な協同組合が地域での助け合いの輪を広げる活動に取り組んでいます。SDGsの達成において協同組合が果たす役割に、国内外で大きな期待が寄せられているのです。


  <SDGsへ貢献している協同組合の事業例(一部紹介)>

   ・金融・共済サービス

   ・こども食堂・フードバンク・フードドライブの運営

   ・病院・診療所など医療施設の運営

   ・自立就労相談支援

   ・森林の整備および間伐材の活用

                        など




  


 このような協同組織の貢献が評価され、2023年11月の総会で、国連は2025年を国際協同組合年(IYC)とすることを宣言しました。



協同組合であるろうきん


 〈ろうきん〉は、労働組合や生活協同組合等の仲間が、お互いを助け合うために資金を出し合ってつくった金融機関です。日本に存在する金融機関の中でも、先述した協同組合の性格を持った「協同組織金融機関」に分類されます。協同組織金融機関は、1会員1票制により会員自らが平等に運営に参画する、相互扶助を目的とした営利を目的としない協同組合形式の金融機関を指します。

 〈ろうきん〉は、「はたらく人とその家族が安心できる暮らしを営み、夢をもってしあわせな人生を歩むこと」の実現に向けて、思いを共有する会員・地域の仲間と協同しています。この地域の仲間には、協同組合やソーシャルセクター、行政や自治体、その他理念・思いを共有する団体や人々が含まれています。

 この具体例として、全国の〈ろうきん〉では、収入減少や自然災害等から働く人を守るための融資、働くことや暮らしの安心を支えるソーシャルセクターへの融資等を行っています。また、若年者や働く人の金融リテラシーの向上を目的とした金融教育、多重債務問題や奨学金問題などの社会問題にも取り組んできました。



終わりに


 IYC2025は、今年11月25日から30日にインドのニューデリーで行われるICAグローバル協同組合会議および総会の開催に合わせてキックオフとなり、これを皮切りに記念行事が開催されます。

 また、国内においては、2025年2月19日に、2025年国際協同組合年実行委員会が主体となったキックオフイベントが開催される予定です。


 〈ろうきん〉も、協同組合の一員としてIYC2025の振興に寄与していきます。IYC2025に関連するろうきん独自のイベント等、継続的に情報発信していく予定です。

 IYC2025は、協同組合の事業を利用する方や活動に参加する方、そして働く方の輪を広げるチャンスとも言えます。ろうきんブログで協同組合について学んでみませんか?



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