ろうきんの歴史
〈ろうきん〉の設立の背景は、第二次世界大戦敗戦後の1950年までさかのぼります。
敗戦後、経済復興を急ぐ当時の日本では、金融機関は国民から集めたお金の多くを、国や企業へ投資し、労働者に貸すことはありませんでした。このため、生活費に困った労働者は、高利貸しや質屋などから高い金利で借りるしか方法が無く、利息の負担や過酷な取り立てに苦しんでいました。
こうしたなか1950年、岡山県では岡山生協連の呼びかけから、兵庫県では労働組合の呼びかけから、「労働者のための銀行」として「労働金庫」が設立されました。
これら岡山・兵庫の2つの労働金庫は、「労働金庫法」成立前だったため、当初は中小企業等協同組合法による「信用協同組合」として設立しました。
その後「信用協同組合」として設立した金庫は、1953年に施行された「労働金庫法」により「労働金庫」となり、1966年に、アメリカの占領下にあった沖縄県に労働金庫が誕生し、これにより47都道府県すべてに労働金庫〈ろうきん〉が設立されました。
その後、1998年、近畿地方での近畿ろうきんの誕生をはじめとして、地域での統合が進み、現在では全国に13の〈ろうきん〉がそれぞれ独立した事業体として運営されています。
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1950年(昭和25年)
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岡山県勤労者信用組合(岡山労金)設立
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兵庫勤労信用組合(兵庫労金)設立
1951年(昭和26年)
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全国労働金庫協会設立
- 山陽電鉄労組に賃金肩代わり融資
1952年(昭和27年)
1953年(昭和28年)
- 労働金庫法施行
- 西日本水害関係・年末賃金関係等政府資金融資導入
1954年(昭和29年)
- 兵庫労金に住宅金融公庫代理業務が認可される(以降、全国労金に拡大)
- 日鋼室蘭争議に際し生活資金を融資
- 全国労働金庫協会が社団法人に認可
1955年(昭和30年)
- 労働金庫連合会設立、業務開始
- 滋賀労金設立(沖縄県を除く46都道府県すべてに労金が設立)
- 全国労金の預金残高100億円を突破
1957年(昭和32年)
1958年(昭和33年)
1959年(昭和34年)
- 全国労金の預金残高300億円を突破
- 伊勢湾台風被災者に緊急融資を実行
- 炭労・全逓支援として1人1,000円預金運動を開始
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1960年(昭和35年)
1961年(昭和36年)
- 全国統一「年末預金運動」を実施
- 全国労金の預金残高500億円を突破
1964年(昭和39年)
- 新潟地震災害に伴う特別融資の実行
- 協会・連合会、新潟地震被災救援として、職員の現地派遣・全国労金職員による見舞金カンパ活動を実施
1965年(昭和40年)
1966年(昭和41年)
- 沖縄県労働金庫が設立(47都道府県すべてに労金が設立)
1967年(昭和42年)
1968年(昭和43年)
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1970年(昭和45年)
- 全国統一「夏期預金運動」を実施
- 全国労金の預金残高3,000億円を突破
1971年(昭和46年)
- 全国労金の預金残高4,000億円を突破
- 勤労者財産形成促進法(財形法)制定に尽力
1972年(昭和47年)
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財形貯蓄「虹の預金」取扱い開始
- 全国労金の預金残高5,000億円を突破
1974年(昭和49年)
1978年(昭和53年)
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ろうきん教育ローン(全国統一制度)取扱い開始
- 全国労金の預金残高2兆円を突破
- 協会、スライド『サラ金悲劇をなくそう』を作成し、理事会にて「サラ金対策」を決定
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1980年(昭和55年)
1981年(昭和56年)
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労金会館(東京・神田駿河台)竣工
- 全国労金の預金残高3兆円を突破
- 『全国労働金庫協会30周年史』を発刊
1982年(昭和57年)
- 夏季キャンペーンよりイメージキャラクターに田中好子さんを採用
- 国庫金振込事務取扱い開始
- 財形年金取扱い開始
- 全国労金の預金残高4兆円を突破
1983年(昭和58年)
- 労働者のサラ金被害の防止と救済を目的に、全国統一「サラ金対策キャンペーン」を実施
- 労金カードサービス設立
- 労働金庫中央事務センター完成
1984年(昭和59年)
- 全銀データ通信システム加盟
- 全国労金統一の為替オンラインシステム始動
- 国債利金定期預金の取扱い開始
- 協会通常総会にて「労働金庫のビジョン」および「全国労金第1期中期計画(1984年~1986年)を決定
1985年(昭和60年)
- 全国CDネット網完成・全国オンラインキャッシュサービス開始
- 統一教育ローン・市場金利連動型預金・自由金利型定期預金取扱い開始
1986年(昭和61年)
- 全国労金2代目イメージキャラクターに本田美奈子さんを起用
- 全国労金の預金残高5兆円を突破
- 全国労金、預金保険機構に加入
- 労金の財形貯蓄残高1兆円を突破
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全国労金の新シンボルマークを制定
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新型カードローン「マイプラン」取扱い開始
1987年(昭和62年)
1988年(昭和63年)
- マル優制度の廃止、新マル優制度の実施
- 全国労金の3代目イメージキャラクターに石田ひかりさんを起用
- 財形住宅取扱い開始/国債窓販取扱い開始
1989年(平成元年)
- 全国労金の預金残高6兆円を突破
- マイプランクラブが全国的制度として発足
- 市場金利連動型定期預金(スーパーMMC)取扱い開始
- 労働金庫総合事務センター設立
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1990年(平成2年)
- 金庫ごとに新オンラインシステム「ユニティシステム」への移行開始
- 都銀・地銀とのオンライン業務提携(MICS)により全国キャッシュサービス開始
- 全国労金のマイプラン200万件を突破
1991年(平成3年)
- 第二地銀・信金・信組・系統農協とのオンライン業務提携(MICS)開始
- MICSのサンデーバンキング実施(加盟7業態間で提携)
- スーパー定期取扱い開始
1992年(平成4年)
- 貯蓄預金・市場金利連動型定期積金(スーパー積金)の取扱い開始
- 労働金庫連合会の員外貨出の対象範囲拡大
1993年(平成5年)
- 財形貯蓄の非課税限度額引上げ、老人等の利子非課税制度の限度額引上げ
- 定期性預金金利を完全自由化
1994年(平成6年)
- 21世紀委員会が発足し、経営改善3ヶ年計画の成果と教訓を踏まえて、21世紀における労働金庫の進むべき基本方向と制作課題をまとめる
- 国債直接窓販業務取扱い開始
- 財形契約件数が業態中トップとなる
- 新基準労金変動金利住宅ローン発売
- 流動性預金金利自由化
1995年(平成7年)
- ATM土曜入金一部取扱い開始
- 協会・連合会が「阪神・淡路大震災」に関する特別融資制度を決定
- ろうきん・震災遺児支援定期「応援(エール)30」の取扱いを開始(300億円の目標に対し500億円を結集)
- 「あしなが育英会」への寄付金額が2億3,000万円となる
- 全国労金4代目イメージキャラクターに布施博さん、サブキャラクターに岡野さゆりさんを起用
1996年(平成8年)
- 協会通常総会にて「ろうきん・21世紀への改革とビジョン」を決定
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新マスコットキャラクター「ロッキー」登場
- 全国労金の預金残高10兆円を突破
- 労金ホームページの開設
1997年(平成9年)
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新総合事務センター稼働開始
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全国統一キャラクターに「ロッキー」を採用
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協会通常総会にて「ろうきんの新理念」を制定
- 協会理事会において「ろうきんの社会貢献活動指針」を決定
1998年(平成10年)
1999年(平成11年)
- 郵貯とのCD/ATM提携開始
- 全国労金5代目イメージキャラクターに勝野雅奈恵さん、サブキャラクターに父親の勝野洋さんを起用
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2000年(平成12年)
2001年(平成13年)
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中央労働金庫発足((茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨の8金庫統合)
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四国労働金庫発足(徳島・香川・愛媛・高知の4金庫統合)
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北陸労働金庫発足(富山・石川・福井の3金庫統合)
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九州労働金庫発足(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島の7金庫が統合、全国21金庫へ)
- インターネットバンキングの取扱い開始
- 協会設立50周年
2002年(平成14年)
- ろうきん相談所設置/ろうきん相互支援制度施行
- 確定拠出年金の業務開始
2003年(平成15年)
- 新オンラインシステム全稼動
- 東北労働金庫発足(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6金庫統合)
- 中国労働金庫発足(鳥取・島根・岡山・広島・山口の4金庫統合、全国13金庫へ)
- 全国労金6代目イメージキャラクターに高垣麗子さんを起用
2004年(平成16年)
- アイワイバンク銀行(現:セブン銀行)とのCD/ATM提携開始
- 一般財形・エース預金の払戻し・残高照会などの電話での利用サービス「ろうきんZATTS」開始
2005年(平成17年)
- 「森づくり」から始まり、「人づくり・地域づくり」につなげる環境教育事業『ろうきん森の学校』の開校
2006年(平成18年)
- バックアップセンター運用開始
- 入金ネット提携開始
- ろうきんwebお知らせサービス取扱い開始
- ろうきん育児支援ローン取扱い開始
2007年(平成19年)
- 新潟県・静岡県労働金庫がユニティシステムへ移行、業態システム全国一本化
- 「生活応援運動」を全国の〈ろうきん〉で展開
2008年(平成20年)
- イオン銀行とのATM提携開始
- 「就職安定資金融資」取扱い開始
2009年(平成21年)
- 生活応援運動の取組みが評価されニッキン賞を受賞
- 全労済共済代理募集業務取扱い開始
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2010年(平成22年)
- Pay-easy(ペイジー)口座振替受付サービス取扱い開始
- 国際協同組合同盟(ICA)加盟
- 日本協同組合連絡協議会(JJC)加盟
2011年(平成23年)
- 東日本大震災・災害救援ローン等の取り扱い開始
- 東日本大震災遺児支援のための口座自動振替による「あしなが育英会東日本大震災・津波遺児募金」取扱い開始
2014年(平成26年)
- 新オンライン「R・ONEシステム」へ移行
- ATM提携サービスの拡充(セブン銀行利用時間を24時間化)
2015年(平成27年)
2016年(平成28年)
- ATM提携サービスの拡充(イーネット、ローソン・エイティエム・ネットワークスATM利用時間24時間化および利用手数料0円を実現)
- ビューカードとのATM提携開始(ATMの引出手数料0円(始発~終電)を実現)
- 全国労金7代目イメージキャラクターに高梨臨さんを起用
2018年(平成30年)
- 頻発する自然災害の被災者を支援するため、災害救援ローン(無担保)の適用金利を引下げ、全国統一対応を実施
2019年(平成31年)
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2020年(令和2年)
- 新型コロナウイルス感染拡大に伴う勤労者生活支援特別融資制度(無担保)の取り扱い開始
- 「ろうきんSDGs Report」発行開始
2021年(令和3年)
- 「労働金庫業態におけるあらゆるハラスメント禁止ガイドライン」を策定
- 「ろうきん後見制度支援預金」取扱い開始
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