2025年2月19日（水）、国連大学 ウ・タント国際会議場およびオンラインにて開催された「2025 国際協同組合年キックオフイベント」に参加しましたのでお知らせします。本イベントでは、日本とアジア太平洋地域の協同組合関係者が国際協同組合年のスタートを祝うとともに、「2025国際協同組合年をどのように捉え、進めるのか」について、協同組合関係者で深め合い、共有し、活動方針を確認しました。会場には257名（海外7か国・27名含む）、オンラインでは485か所（16か国・49か所含む）が参加し、盛会のうちに終了しました。

　また、会場入口前には各協同組合の取組みが掲示されており、信用金庫、信用組合、労働金庫のタペストリーも見つけることができました。

　このタペストリーでは、信用金庫、信用組合、労働金庫といった「協同組織金融機関」の取組みを紹介しています。

　本イベントは二部構成となっており、第一部「キックオフイベント式典」は、主催者である2025国際協同組合年（IYC2025）全国実行委員会の山野代表による開会挨拶から始まりました。第二部「IYC2025をどのようにとらえ、どのように進めるのか」では、各協同組合のプレゼンテーションが行われたり、ビデオメッセージが上映されたり、活気あふれる雰囲気でイベントが進行していきました。

　どの方のお話も魅力的でしたが、個人的に特に印象に残ったのは、ICA－AP青年委員会委員長であるドゥルセ・サキラヤン・ブスタマンセ弁護士によるプレゼンテーションです。若者主導の協同組合について、国内においては代表的な「日本大学生協」がありますが、マレーシアの学校協同組合やフィリピンのデジタル青年協同組合といった諸外国の協同組合を知ることができ、非常に勉強になりました。また、ICA－AP青年委員会の活動の一つである、「ゴーグリーンキャンペーン」に関心を持ちました。詳細を調べると、協同組合の企業や若者たちとともに木や花を植える活動を行うことで協同組合が団結すること、そしてこの活動が気候変動対策にも貢献していることなどを知り、自分も参加してみたいという気持ちになりました。

　また、ビデオメッセージについては、ろうきんからも提供を行いました。以下、ビデオメッセージの要約となります。

　「協同組合の理念や姿勢をもっと多くの人々に広めることができれば、協同組合への共感が多くなり、今よりも多くの人々へ手を伸ばすことができるようになるでしょう。国内だけではなく、世界中のさまざまな世代の人々が、悩んだり困ったりした際に、みんなで協力や解決ができるような、人々に寄り添えるような、そんな組織にしていきたいと考えます。

　国際協同組合年は、私たち協同組合のこれまでの取組みを広くみなさんに知っていただける機会となります。ろうきんの理念に『人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与する』とありますが、たすけ合いのお金を循環させ、理念を達成しようとするろうきんのこの姿勢に、強く共感します。ろうきんの一員として、『協同組合であるろうきん』を発信していきたいと考えています。」

　このように、国内だけでなく諸外国の取組みや事例を知る機会にもなり、貴重な経験になったと同時に、「いよいよ国際協同組合年がスタートした」という意識が強くなりました。

キックオフイベントに参加してみて

　先述のとおり、海外諸国の皆さんから報告があり、自分が想像していた以上に国際色豊かなイベントだったことが印象に残りました。また、会場全体でこの一年を盛り上げようという意識が高まっているように感じられ、労金業態としても、学習会を通じて職員間での知識を深めたり、話題の一つとして会員の皆さまとお話したりできるように、2025国際協同組合年（IYC2025）に対して積極的な姿勢を持ちたいと強く実感しました。

今後のスケジュール

　労金業態が今後予定しているイベントは以下のとおりです。

＊＊4月から、毎月WEB学習会を開催します！＊＊

7月1日（火）：トップセミナー

7月5日（土）：第103回国際協同組デー記念中央集会（実行委員会主催）

7月31日（木）：4団体共催シンポジウム・SDGsレポート発行

11月16日（火）：協会主催シンポジウム

終わりに

　今後も2025国際協同組合年（IYC2025）について随時発信していきますので、ろうきんブログのチェックをお願いします！

＊参考：当日のプログラム