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「ろうきん文庫」が育む地域の未来

投稿日: 2017年8月22日 10:00 作成者: ろうきん

カテゴリー:沖縄ろうきん


亜熱帯気候で自然が多くのこる「沖縄県」。

この魅力的な地は、透明度の高いきれいな海に囲まれており、マリンレジャーを楽しむ方が多く訪れる観光地です。

近年では、観光スポットとして有名な首里城と周辺の城跡などが「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、ユネスコの世界遺産に登録されるなど、歴史を感じ、学べる県としても人気があります。


■沖縄県の地理

九州の南に位置する沖縄県には、いくつかの離島があり、沖縄本島の近くの島もあれば、日本最西端の与那国島は、台湾の近くに位置しています。

この沖縄県にある〈沖縄ろうきん〉には、11の営業店があり、そのうち2つが離島の「宮古島(宮古支店)」と「石垣島(八重山支店)」にあります。


■ろうきん文庫

20170822_111.png

「離島では本を買えるところが少なくて、書店がない島もあるんです。」

「だから、離島の子どもたちにとって、本は大切なものなんです。」


八重山支店の会員の代表者で構成する「八重山地区推進委員会」では、3年前から竹富町と与那国町にある小中学校に順番で本を寄贈する活動に取り組んでいます。

これまでも、子どもたちの育成を支援する活動として、石垣市の少年スポーツ大会などの開催支援に取り組んできましたが、活動のすそのを広げ、離島の子どもたちにも役立つ活動を検討していたところ、離島の小中学校の図書室には、新しい本が少なく、古くなった本を長く大切に使っているということを知り、新しい本を寄贈する「ろうきん文庫」の活動をはじめました。


■この本がほしい!

20170822_222.jpg3年間の活動でお届けした本は131冊。寄贈先とした小中学校の校長先生に、「子どもたちがほしい本を教えてください。」とあらかじめ連絡しています。

「絵本」「百科事典」「なぞなぞの本!」・・・などなど。子どもたちがほしいジャンルは幅広い。

寄贈先からは、「子どもたちは本を読むことがとても好きです。でも、図書館の本が少なくて、何回も同じ本を読んでいます。だから、〈ろうきん文庫〉にはとても感謝しています!」などの声が届いています。


■はじける笑顔

20170822_333.png「本を渡した時の、子どもたちのはじけるような笑顔が・・・忘れられないです!」

八重山支店の担当者は目じりを下げ、寄贈したときの感想を話します。

「これからも、子どもたちに喜んでもらえるように活動を続けていきたいですね。地域の子どもたちが〈ろうきん文庫〉で、心ゆたかに育ってくれることが願いです。」


■離島だからこそ

読みたいときに、読みたい本に手が届く。

あたり前だと感じることが、あたり前でない場所もある。

すぐに手に入りにくい場所だから、本1冊から感じるありがたさや温かさ、子どもたちにとっても喜びが大きいのかもしれません。

寄贈は1年に1校のペース。
まだまだ竹富町、与那国町のすべての小中学校に「ろうきん文庫」を届けられていない。

活動はこれからも、地域の子どもと、地域の未来のために続いていきます。



~沖縄ろうきん担当者より~

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高校がない離島に住む子供たちは、一度は高校進学とともに島を離れます。そうした環境の中、小中学校の短い期間ですが、子どもの成長を地域でしっかり支えることが、人を育て、地域の将来を築くことになると思います。

これからも、それぞれの地域で〈沖縄ろうきん〉ができることを考え、地域の人たちに役立つ活動を実践していきたいと思います。


◇沖縄ろうきんホームページはこちらから→ http://okinawa-rokin.or.jp/

〈全国労働金庫協会 取材班〉

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