ろうきん全国労働金庫協会

文字サイズ

色合い

標準

ろうきんブログ

ろうきんブログ

「ろうきん森の学校」で「森」を育み、「人」を育み、「森」で遊ぶ

投稿日: 2017年11月 7日 09:00 作成者: ろうきん

カテゴリー:ろうきん連合会

全国に13ある〈ろうきん〉の資金の調整や、オンラインシステムの開発、運用の役割を担う「労働金庫連合会」。
その労働金庫連合会が取り組む「ろうきん森の学校」は、2015年に「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」連携事業として認定され、2016年には「第5回いきものにぎわい企業活動コンテスト」において「公益社団法人国土緑化推進機構理事長賞」を受賞しました。
今回は、自然との共生や自然との触れ合いを大切に活動している「ろうきん森の学校」を紹介します。

森の学校のはじまり

mori01.png「ろうきん森の学校」は、2005年、労働金庫連合会の設立50周年の節目に「静岡県富士宮市(富士山地区)」、「福島県いわき市(福島地区)」および「広島県北広島町(広島地区)」の全国3地区で開校しました。
その後2015年には、新たに「新潟県南魚沼市(新潟地区)」と「岐阜県美濃市(岐阜地区)」の2地区を追加し、現在は全国5地区で活動を展開しています。
2005年当時は、国内外で地球環境保護への関心が高まっていました。〈ろうきん〉としても、日本の美しい自然を守り、その自然と共生する活動に取り組みたいと考えていたことから、自然環境保護や地域づくり活動を行っている地域のNPOと協力して、自然保護、里山再生を支援する活動をはじめました。それが「ろうきん森の学校」です。

森の学校の目的

「ろうきん森の学校」は、3つの目的を持って活動しています。


mori02.pngまず1つ目は"森を育む"ことです。

日本には昔、林業や木工産業で栄えた町や村が多くありました。しかし、産業の発達により、木材の需要が減少したことや、海外の安価な木材の輸入が進んだことなどから、時代とともに生産者が離れて行き、地域の高齢化と相まって多くの里山が放置されてしまいました。
放置された里山は、そのままだと荒廃してしまうため、地域のNPOと協力して植林や間伐を行い、森を生き返らせる活動に取り組んでいます。



morino03.png2つ目は"森で遊ぶ"ことです。

「森の学校」では、植林や間伐活動だけでなく、木を使ったワークショップも開催しています。
里山の整備で出た間伐材を使って、竹とんぼや木の食器をつくる木工教室を定期的に開き、親子や友達グループに体験いただいています。
木工作品づくりは、ものによっては力が必要だったりしますが、電動工具は使用せず、あえて昔ながらの道具を使い、手作業で制作します。
子どもには根気がいるかもしれませんが、苦労して完成させた作品からは、木のぬくもりや木の大切さをたくさん感じることができます。


3つ目は"人を育む"ことです。

「森の学校」のプログラムで最も大切なことは、里山の大切さを学び、感じることです。
里山の荒廃や環境問題は、もとは私たちの生活から起きている問題です。まずはそれを理解して、自然と共生していくために、今後どう暮らしていくべきかを考え周囲に伝える大切さを学ぶことが森の学校での「環境教育」です。
一人でも多くの人に、このプログラムに参加いただき、日本各地にある里山を再生する活動の輪が広がれば、すばらしいことだと思います。

森の学校のこれから

里山の再生には時間がかかります。
2005年からはじまった森の学校の活動計画は、第Ⅰ期の10年間の活動を経て、現在2015年からの第Ⅱ期の10年間の活動に発展しています。
開校初年度のプログラムへの参加者数は、年間1,500人程度でしたが、年を追うごとに参加者数が増え、2016年度では1万8,672人、開校からののべ参加者数は15万2,500人を超えています。
この活動は、人と人、人と地域をつなげる、地域の財産である里山を中心としたネットワークづくりでもあります。
美しい自然、大切な里山をこれからの地域を担う世代に残すことは、今を生きる私たちの大切な役割かもしれません。

労働金庫連合会担当者より


mori04.png〈ろうきん〉は、会員が行う経済・福祉・環境および文化にかかわる活動を促進し、人々が喜びをもって共生できる社会の実現に寄与することを理念としています。
その実践的活動の一つが、この「ろうきん森の学校」だと思いますので、もっと多くの方にこの活動を知ってもらい、参加していただきたいと思います。

◇労働金庫連合会ホームページはこちらから→ http://www.rokinren.com/

〈全国労働金庫協会 取材班〉

  • このページを共有する

最近の投稿

カテゴリー

アーカイブ

投稿を検索する

  • ろうきんに関するILOレポートろうきんに関するILOレポート

ページトップ