はたらく人の福祉金融機関
〈ろうきん〉は、はたらく人とその家族が安心して快適なくらしを送れるよう金融ニーズや福祉ニーズに応えるために、独自の金融機能を発揮し、組合の中で、生活の中で、社会の中で、ヒューマニティあふれる社会的役割を果しています。
- 組合活動を支援すること
近年、非正規労働者の増加に伴う格差の拡大など勤労者を巡る環境が厳しくなる中、〈ろうきん〉は、低利な融資や有利な制度を提供することで、労働組合の自主福祉活動をバックアップしています。 - 低利な融資商品を提供すること
〈ろうきん〉は、営利を目的としない独自性を発揮し、住宅・自動車・教育・育児などの低利な融資商品を提供しています。 - 福祉事業を助成すること
〈ろうきん〉は、低利な個人融資を行う一方、はたらく人たちの生活をトータルに支援する金融機関です。その一環として、生活協同組合やNPOなどへ事業資金を供給し、福祉事業団体の金融センターとしての役割も発揮しています。
NPO事業への支援
2000年4月、中央ろうきん・近畿ろうきんにおいて取扱いが開始された「ろうきんNPO事業サポートローン」は、はたらく人とその家族が安心して快適な日々を送れる社会づくりを目指す福祉金融機関として、〈ろうきん〉がNPO法人の活動を金融の側面から支援することを目的に提供されました。現在では、全国の〈ろうきん〉で取扱いをしています。
◆NPO事業サポートローンの年度別推移について
NPO事業サポートローンの年度別推移(PDF/37 KB)◆2024年度の制度概要について
2024年度の制度概要(PDF/190 KB)商品の具体的な内容については、お近くの〈ろうきん〉までお問い合わせください。
- ろうきんの利用を広げること
労働組合のない職場ではたらく方々のための 支援として、〈ろうきん〉を利用いただくための「互助会」や「共済会」、そして退職後の「友の会」 が整備されています。 - 福祉金融を発揮すること
石油ショック時の金融民主化運動、サラ金被害者の救済運動など、様々な活動を実施しています。死傷者が 5 万人を越えた阪神・淡路大震災や東日本大震災に際しては、既往融資利用者への「特別措置」や被災者への「特別融資制度」など素早く対応しました。 - あしなが育英会 とは
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親が重度後遺障害で働けない家庭の子どもたちを物心両面で支える民間非営利団体です。国などからの補助金・助成金は受けず、すべて寄付金で運営しています。ご寄付の9割以上は個人の方からです。 - 「あしなが育英会東日本大地震・津波遺児募金」とは
「あしなが育英会東日本大地震・津波遺児募金」は、あしなが育英会が東日本大震災で親を亡くした子どもたち(震災遺児)を支援するために設置した募金です。 - 寄付金の使い途は
寄付金(募金)は、東日本大震災で親を亡くした子どもたち(震災遺児)が、大学を卒業する見込みである25年間(2036年3月末まで)、震災遺児たちの「特別一時金」、「奨学金」(進学支援の資金)、「心のケアを行う活動」(ケアプログラム運営費等)として役立てられます。
2036年4月以降に寄付いただいた寄付金につきましては、一般育英資金として役立てられます。※ 上記期間以前であっても、支援対象者となる震災遺児の人数等によっては、その寄付金残高および新たな寄付金は一般育英資金に活用される場合があります。 - お申し込みについて
お問い合わせ、お申込みについては各〈ろうきん〉窓口にお申し出ください。 ご案内チラシ・お申込み書はこちらから(PDF/270 KB) - 財形制度の改善を推進すること
〈ろうきん〉は、財形貯蓄制度の抜本的な改善をめざして、非課税限度額の引き上げなどを要望しています。財形制度の改善運動は〈ろうきん〉の社会的役割として、労働福祉団体と提携しつつ、 よりよい財形制度づくりにつとめています。 - 多重債務から守ること
多重債務問題は依然として深刻な状況にあり、〈ろうきん〉は、その予防策や正しいカードの利用方法など、相談や情報の提供につとめています。多重債務に陥ってしまった人には、弁護士や司法書士など専門家と連携して救済活動に 取り組んでいます。
東日本大震災遺児支援
全国の〈ろうきん〉では、東日本大震災で親を亡くした子どもたち(0歳から大学院生)を支援するため、2011年6月より〈ろうきん〉口座からの口座自動振替による「あしなが育英会東日本大地震・津波遺児募金」への継続的な寄付を取り扱っています。
利益が出たらみんなに還元
〈ろうきん〉は、単なる預金や融資商品などのサービスの提供だけではなく、営利を目的としない金融機関としての独自性を存分に発揮し、利益が出たらはたらく仲間に還元するシステムになっています。例えば、ATM預金引き出し手数料キャッシュバックなど、〈ろうきん〉がより便利に利用しやすくなるよう直接、利用者へ還元しています。
また、生活協同組合などの福祉事業団体へ事業資金を供給するなど、はたらく仲間の暮らしを豊かにするための仕組みづくりにも貢献しています。