ILO調査団の訪問を受けました
ILO※1は、「労働者のための金融機関であるろうきんが金融危機によって弱い立場の労働者に対する支援を通じて社会的役割を発揮している」という事例を世界に紹介していきたいとの主旨で2011年に来日調査を行い、その結果をワーキング・ペーパー「労働金庫:フィナンシャル・インクルージョンを推進し、成功を収めている労働者組織の物語」※2にまとめました。
2019年に創設100周年を迎えるILOは、当該ワーキング・ペーパーの改訂に向けた労働金庫モデル調査を計画し、労金協会は、9月10日から14日にかけてインタビュー調査の受け入れなど改訂作業に協力しました。
インタビュー調査は、監督官庁、会員労働組合、連合や中央労福協等に加え、中央ろうきん、東北ろうきん、ろうきん連合会、ろうきん協会などの関係先に対して幅広く行われ、各団体を訪問し、その代表者や担当者から直接話を聞く形式で実施されました。
改訂後のワーキング・ペーパー(英語版)は年内に公表される予定です。
※1 国際労働機関= ILO(International Labour Organization)は1919年に創設され、1946年に国連最初の専門機関となった。幅広い労働の問題に取り組む国際機関であり、国連機関の中では唯一、政労使の三者構成となっている。1日8時間労働、母性保護、児童労働に関する法律、さらに職場の安全や平和的な労使関係を推進する一連の政策といった産業社会の画期的な成果を生み出してきた。
※2 Employment Working Paper No.55"ROKIN Bank: The story of workers' organizations that successfully promote financial inclusion"
原文は以下のサイトから閲覧可能。
http://www.ilo.org/employment/Whatwedo/Publications/working-papers/WCMS_165438/lang--en/index.htm