各団体職員
- 各団体の仕事内容や職場の雰囲気は?
- 働きやすさに違いあり?
ろうきん中央機関グループ各団体職員の本音トーク
座談会参加者プロフィール
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2019年度入会/大学院 社会学研究科卒
K.T:政策調査部
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2020年度入会/理学部卒
A.H:統合リスク管理部
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2019年度入会/法学部卒
O.A:事務統括部
THEME01就職活動について
企業選びで意識したことは?
K.T
学生時代から興味を持っていた、人々の生活基盤を支え、人の役に立つ仕事がしたいと考えていたので業界や業種は絞らずに就職活動を進めていました。
そのなかでも、長く安心して働けて、様々な経験を積むことができそうな企業を中心にエントリーしていました。
A.H
特に業界は決めていませんでしたが、同じ学科の先輩の多くが金融関係へ就職していたことがきっかけです。
実際の業務では統計学の知識が必要となるので、大学で学んだ知識を業務に活かすことができていると実感しています。
O.A
私も業界は絞らず、非営利組織や一般社団法人など公益性の高い企業を多く見ていました。
他社のものが優れていても、自社製品を提供しなければならないというジレンマを感じることが嫌だったので、長く働くためにも自分が良いと思える物やサービスを扱っている企業かどうかという点を意識していました。
入会の決め手はどんなところでしたか?
K.T
学生時代に離島までろうきんがあることを知り、支店のように直接お客様とやり取りすることはありませんが、ろうきん中央機関として間接的に人々の生活を支えることに貢献できると考えたことが決め手です。実際に働いてみると、社会貢献の実感やプライベートが両立できる点が魅力的です。
A.H
働く人のための「福祉金融機関」であるため、そこで働く自身も、雇用はもちろん精神的にも安定して勤務できるのではないかとイメージしたことが決め手です。
O.A
当時はまだ明確なキャリアビジョンが見えていませんでしたが、これからのライフプランを考えたときに将来的に家庭を持ち、親の介護などもある中で、制度や福利厚生もしっかりしておりライフスタイルが変わっても働けそうだと思ったところです。
学生時代に学んだことは活かしたいと思っていましたか?
O.A
配属される部署によって、必要な知識や活かされる能力が違うこともあり、大学で学んだことを活かせるかはあまり意識していなかったです。
A.H
大学で学んだ総合的・専門的な知識を活かして仕事ができればスムーズですし、金融系なら数字を使う業務があるので活躍できるイメージがあり、業務に貢献できるのではないかと考えました。
実際に学部等関係なく、それぞれの知識・スキルを活かして業務をされていると感じています。
THEME02業務内容について
現在の担当業務を教えてください
K.T
私が所属する全国労働金庫協会の政策調査部では、主にろうきんのビジネスモデルや新商品・サービスの開発等に係る調査・研究を行っています。
四半期ごとに調査情報誌を作成して、外部有識者を招いた研究会などの企画・運営、ろうきんが取り組むべき課題の研究を進めています。
A.H
私は労働金庫連合会で統合リスク管理の業務に携わっています。
連合会ではろうきんの余剰資金を集約して市場で運用しており、それに関して有価証券などで資金を運用していくうえでのリスクを数値化して計測するのが基本的な業務です。日々マーケットのデータからリスク量を計測し、必要な部署へ提供しています。
O.A
私は日本労信協の事務統括部で代位弁済の審査業務を行っています。
代位弁済とはろうきんで受けた融資が返済不履行となった場合にお客さまに代わって日本労信協が保証人として融資残金をろうきんへ支払う日本労信協の事業の1つです。全国のろうきんからの代位弁済請求に対して当時の融資に問題がなかったか審査し、代位弁済の可否を判断します。
仕事の魅力はどんなところですか?
K.T
携わった記事や論文の反応がダイレクトに伝わってくるのが嬉しいですね。「いつも興味深く読んでいます」や「支店で回覧してます」などの声が届くこともあり、達成感とやりがいに繋がっています。
現在、「ジェンダー平等」と「奨学金制度」に関する調査研究を進めていますが、社会問題に対して収集した情報を自分なりにまとめる面白さや、フィールドワークを通じて社会の第一線で活躍する方のお話しが聞けることもこの仕事の魅力です。
A.H
数字を使って結果につなげる、改良していく過程が個人的に好きなので、そこがやりがいです。
私の他には理系一人、文系一人で同じ業務を担っていますが、理系が計算の過程やその根拠などを解釈する一方で文系の方は経済や市場動向などを読み解いて提示してくれるため、互いのスキルを出し合って仕事をしています。
O.A
審査業務は定型的な業務でつまらなさそうという印象を抱かれるかもしれませんが、そんなことはありません。
多種多様な案件があり、融資を行っているろうきんも判断に迷うケースもあります。複雑な背景を持っている事案や類例のない事案の審査には、法的な知識や多角的な目線をもった柔軟な対応が求められます。
お客様やろうきんにとって良い判断ができるよう、部署の上司や同僚と相談しながら仕事を進めていけるところに楽しさを感じています。
THEME03仕事で苦労したことと、それを乗り越えた方法
K.T
一人で研究を進めていると壁にぶつかることが多いですが、部内のミーティングで進捗を共有しディスカッションをしています。
ミーティングでは、「社会問題の背景や本質」、研究を通じて「誰に・何を・どんな目的で」伝えるべきか、様々な視点からのアドバイスや協力を得て壁を乗り越え、日々学んでいます。
A.H
データの齟齬が発生した場合はリスクの意味を追求するため、細かく調べる必要があります。経験が浅く、知識の足りない分、先輩に聞いたり調べたりして解決方法を模索する過程が困難であり、やりがいを感じる瞬間ですね。
特にろうきんからの問い合わせに、計算根拠を導き出して正確に回答できた時は達成感を感じました!
O.A
日本労信協には各自治体独自の制度を保証する「自治体提携融資」という事業があります。私は副担当として一から制度の新設に取り組む機会がありました。
契約書などの書式はもちろんシステムへの影響を考慮した調整や準備がいままでで一番困難な業務でしたが、社内外の意見をききとり、柔軟に対応をすることで無事完遂することができました。苦労もありましたが、自治体の支援を行うことで、公益性・地域社会に根差した保証事業に携わることができ良い経験になりました。
THEME04職場の雰囲気
各団体の職場の雰囲気について教えてください
K.T
温厚な方が多く、みんなで協力して課題に取り組もうという雰囲気で仕事をしています。ベテランの職員も多く落ち着いた雰囲気で難しい質問にもすぐに答えてくれます。
A.H
わからないことがあっても聞きやすく、雑談もできる穏やかな雰囲気だと思います。
O.A
新しい意見を取り入れる、開かれた雰囲気で働きやすいと感じています。
職場全体に「業務時間内で終わらせよう!」という意識があり、残業の時は早く終わるように協力し合って進めてます。
THEME05入会前の印象と働いてみて感じた印象
入会前後で印象が変わった部分はありますか?
K.T
入会後も印象は変わっていません。
若年層への金融教育や多重債務問題など、日本で唯一の働く人の"福祉金融機関"としてあらゆる立場の人に寄り添う姿勢を持っていることを強く感じています!
A.H
入会前は「金融機関=お堅い」イメージでしたが、働いてみると柔軟に仕事ができるので大分印象が変わりました。
O.A
入会前は"お役所仕事" や"上下関係が厳しい"イメージでしたが、入会してみると率直な意見が言い合えるフラットな職場だと感じています。
THEME06ろうきん中央機関グループでの「働きやすさ」
働きやすさについてどう感じていますか?
K.T
よく若いうちは意見を出せる機会が少なく、しばらく経験を積んだ後に自分の意見が出せるようになると聞きますが、若手の意見も尊重してくれます。
協会では新しい課題や業務が多いですが、自分の力を発揮できる職場だと感じています。
A.H
ワークルールの周知徹底が定期的に行われるなど、労働組合もしっかりしています。
繁忙期以外は、定時に帰宅することも多く、仕事とプライベートにメリハリを持てるところがオススメです。
O.A
男女問わず育休を取得されてますし、お子さんがいる方は時短勤務も利用しており、性別関係なく働きやすい職場だと思います。
お二人は将来お子さんが生まれたら育休はどうされますか?
K.T
家庭のあり方は人それぞれだと思いますが、私自身は育児や家事を積極的に担いたいので長期で取得したいと思っています。育休制度の整備や周知が積極的にされているので、男性も安心して長期間取得ができる雰囲気です。
A.H
育休制度などを含め、働く人の権利に関する周知徹底が団体の中で行われているので、私も積極的に育休を取得したいですね。
どんな人と一緒に働きたいですか?
K.T
ろうきんは労働組合や協同組合の運動から生まれた金融機関であり、社会運動体的な側面も持っています。貧困や格差の拡大が問題になっている世の中で、ろうきんの理念に共感し、働く仲間やその家族を支えたいと考えている方と一緒に働くことができれば嬉しいです。
A.H
若手でもいろいろな意見を言える職場の雰囲気なので、自分の意見をしっかり持って改善につなげられる方と働きたいですね。
O.A
働きやすい職場ですが、まだ改善できること、効率化が図れるところもあるのではないかと思います。そういったところに目を向けて、変化をもたらしてくれる方と出会えたら嬉しいです。
若い方のアイディアは、私たちにない視点もあります。新しい考えを大切にしている組織ですので、気軽に飛び込んできてください。
THEME07就活中の方へメッセージ
K.T
就職活動は社会の仕組みを学べる貴重な機会です。業界や業種を絞らず、広く探すことで新たな発見もあります。
いざ社会人になると他社を知る機会はなかなかありません。そうしたまたとない機会を是非、大切にしてもらいたいと思っています。
A.H
入会後にやっていけるのか不安もあると思いますが、何とかなることのほうが多いです。力を入れすぎずに気楽に構えて、自分らしく頑張ってください!
O.A
私の場合は納得いくまで長く就活を続けました。同じ境遇の方は苦しい思いをされることもあるかと思いますが、みなさんがご自身で納得できる選択をされることを願っています。そして、その選択肢の1つとして私たちろうきん中央機関グループを考えてもらえたら嬉しいです。