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労働者福祉中央協議会 2016年度「全国研究集会」に参加しました

 全国労働金庫協会は、9月8日(木)、9日(金)に労働者福祉中央協議会(以下、中央労福協)が北海道札幌市で開催した、2016年「全国研究集会」に参加しました。

 今年度は「あらゆる世代・層に広がる格差と貧困を解消するために!」をメインテーマに、中央大学法学部宮本教授の「孤立と困窮を生まないまちづくり“支えあい”を支える」と題した講演をはじめとして、NPO法人ほっとプラス藤田代表理事からは「全世代に広がる貧困と生活困窮者支援〜下流老人と若者世代〜」について、OECD加盟34ヶ国中6番目に高い国民の貧困率16.1%という日本の現状、さらに頼れる人がいない高齢者の増加などの問題を社会保障の充実や支え合いの仕組みづくりなどにより、すべての人に優しい社会を造ることの大切さについて話がありました。

労働者福祉中央協議会 2016年度「全国研究集会」参加

 翌日には、ワーカーズコープ・センター事業団北海道事業本部佐々木事務局長より「ともに生きる地域づくり」、しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道平井代表からは「ひとり親家庭の現状と活動から見える社会的課題〜あなたの隣にある貧困〜」をテーマに、それぞれが行う支え合いの事業について報告いただきました。

  全体討論会では「若者をはじめとする“貧困の世代間連鎖”を断ち切るため、いま私たちにできること!」について、4名のパネリストによる討論が行われ、身近にある貧困問題、奨学金問題をはじめとする若者を取り巻く環境への対応や支援などについて、様々な意見が述べられました。

 

労働者福祉中央協議会 2016年度「全国研究集会」参加_2  集会の終わりに、中央労福協黒河副会長より、「本研究集会では、あらゆる階層に広がる格差・貧困の状況を共有できた。この問題を解消するためには、人を動かす共感が必要である。まさに“共感なくして運動なし”である。労福協は1949年からこの運動をしてきたが、何もないところから始めた当時とは違って、今はネットワークがある。この力を持って10月からの生活底上げ福 祉強化キャンペーンに取り組んでいきたい。」と話され、集会を閉会しました。

 

【パネリスト】

藤田 孝典 氏 (NPOほっとプラス 代表理事)    

石田 輝正 氏 (連合 非正規労働センター局長)

山ア 俊一 氏 (北海道教職員組合)           

山田 太郎 氏 (新潟県労福協 専務理事)

コーディネーター 花井 圭子 氏 (中央労福協 事務局長)

以 上