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第94回国際協同組合デー記念中央集会に参加しました

2016年7月27日(水)第94回国際協同組合デー記念中央集会(※1)が、日本協同組合連絡協議会(以下、JJC)・国際協同組合年記念協同組合全国協議会(以下、IYC記念全国協議会)共催で、国連大学ウ・タント国際会議場(東京・表参道)で開催され、労金業態から12名が参加しました。

本集会ではJJC委員長・IYC記念全国協議会代表の奥野会長(JA全中)、事務局団体を代表して、日本労働者協同組合連合会の永戸理事長の開会挨拶の後、労働者福祉中央協議会の神津会長より、東日本震災・熊本地震の支援に向けた労福協の取組みと、協同組合と労働組合との連携について挨拶がありました。

\\K71\rokin\協会\経営企画部\10企画\渉外\関係団体\★JJC\国際協同組合デー(現IYC記念協)\2016年7月27日_第94回\写真\★IMG_1001.JPG続いて、国際協同組合同盟(以下、ICA)(※2)の モニク・ルルー会長からの記念中央集会へのお祝いメッセージならびにICAからの「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(※3)(飢餓の撲滅、食料安全保障、男女共同参画、すべての人に行きわたる成長、持続可能な生産と消費などを目指す)についてのビデオメッセージが紹介されました。

政府からは、外務省国際協力局の西岡課長より、「日本政府による『2030アジェンダ』」をテーマに、2030アジェンダへの日本政府の取り組みと、SDGs(※3)の着実な実施に向けた協同組合の役割への期待を説明いただきました。

基調講演では、牧師であり認定NPO法人「抱樸(ほうぼく)」の理事長で\\K71\rokin\協会\経営企画部\10企画\渉外\関係団体\★JJC\国際協同組合デー(現IYC記念協)\2016年7月27日_第94回\写真\★IMG_1012.JPGある奥田知志氏より 「震災復興・持続可能な未来 貧困からの脱却・平和について―協同組合への期待―」をテーマに、熊本地震によって表出した貧困・格差などの問題や、経済的困窮と社会的孤立の二つの貧困の側面について述べられました。単なる協調や物的支援だけではなく、物への人の関わりにより「物語」を紡いでいく、人生支援としての伴走型支援を紹介いただきました。

「協同組合が創る持続可能な未来〜東日本大震災から5年の今、考える〜」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、釜石地方森林組合、日本労働者協同組合連合会、JC総研よりパネリストを迎え、震災復興に向けた連携と支援、地域コミュニティづくり、異業種協同組合の取り組み事例などについてのご紹介と意見交換が行われました。

最後に、JJC委員長・IYC記念全国協議会副代表として浅田会長(日本生活協同組合連合会)より閉会の挨拶があり、「個々の協同組合の役割発揮のみならず、協同組合間の連帯により支援の輪を拡充させるといった協同組合の展開が新たなステージに入っており、支援現場の声を共有することで、さらなる発展へと繋ぐ起点となるような集会となった」と本集会の総括がされました。

 

ろうきんは、社会・経済に対する協同組合の認知度の向上、協同組合の発展、協同組合政策・制度の整備、東日本大震災からの復旧・復興を基本的目標に掲げるIYC記念全国協議会に参画し、協同組合の発展に資するべく協同組合間の連携を進めてまいります。

 

◆日本の協同組合の各種データについては、集会当日に配布されました日本の協同組合 インフォグラフィックPDF/1,099KB)」をご覧ください。

 

※1:国際協同組合デー記念中央集会

国際協同組合デー(全世界の協同組合員が心を一つに協同組合運動の発展を祝い、平和とより良い生活を築くことを目的に運動の前進を誓いあう日のことで、毎年7月の第1土曜日と定められており、2016年は7月2日(土)となっている。)を記念する中央集会のこと。

※2:国際協同組合同盟(ICA)

1895年ロンドンに設立された世界の協同組合の連合組織であり(現在の本部:ブリュッセル)、世界各国の農業、消費者、信用、保険、保健、漁業、林業、労働者、旅行、住宅、エネルギー等、100カ国ものあらゆる分野の協同組合の全国組織が加盟している。傘下の組合員は世界全体で10億人を超え、世界各国に協同組合運動を広げ、協同組合の価値・原則の普及と協同組合間の国際協力の促進、世界の平和と安全保障への貢献等を目的として、情報発信、国際会議・セミナー等の開催、国連機関等への提言・意思反映活動等に取組んでいる。

※3:持続可能な開発のための2030アジェンダとSDGs

2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標のこと。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2030アジェンダは、貧困を撲滅し、持続可能な世界を実現するために、17のゴール・169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)を掲げている。

以 上