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全国13労働金庫の2006年度仮決算概況について

2006年12月7日

全国13労働金庫の2006年度(平成18年度)仮決算概況をとりまとめましたので、お知らせいたします。

最終的な当期純利益は前年同期と比べ82億円の減益となりましたが、13金庫全てが引き続き黒字であり、全国合計で150億円の当期純利益を計上することができました。全国の各労働金庫は、引き続き利用者の皆様へのサービス向上に努めるとともに、健全経営を維持してまいります。

(注1)
労働金庫の会計年度:4月1日から翌年3月31日まで。
なお、労働金庫は半期決算が法定化されていないため、本仮決算(2006年4月1日〜9月30日)については会計監査人監査の対象とはなっておりません(以下、計数は単体ベース)

(注2)
本文内の各表については添付ファイルをご参照ください。

1.損益の状況(表1)

 本業部門の業務純益は、前年同期比73億円(25.39%)減少し、215億円となりました(以下、増減は前年同期との比較)。貸出金利息が減少する一方で、預け金利息、有価証券利息配当金が増加したことにより業務収益は3億円増加したものの、金利引上げによる預金利息の増加に加え、経費、国債等債券売却損、金融派生商品費用等の増加により業務費用が76億円増加したために、業務純益は減益となりました。

  業務純益に臨時収益および臨時費用を反映した経常利益は、96億円(33.03%)減少し、195億円となりました。臨時収益は主に金銭の信託運用益の減少により6億円(18億円減)、臨時費用は金銭の信託運用損の増加等により25億円(4億円増)となっています。

  特別利益は23億円減少し、26億円となりました。このうち24億円は貸倒引当金戻入益です。特別損失は5億円減少し、5億円となりました。

この結果、最終的な当期純利益は82億円(35.39%)減少し、150億円となりました(引き続き13金庫全て黒字)。

2.主要利回等(表2)

資金運用利回は、市場金利の上昇を反映して預け金利回と有価証券利回が上昇したものの、貸出金利回が0.11ポイント低下したことから、前年同期比で0.01ポイント低下して1.77%となりました。一方、資金調達利回は1991年度以来となる預金利回の上昇により、0.08%(0.02ポイント上昇)となりました。

経費率(分子:経費、分母:預金平残(譲渡性預金を含む))は0.01ポイント上昇して1.30%となり、預金原価率は1.37%となっております。

これにより、貸出金利回と預金原価率の差である「預金貸出金利鞘」は、0.14ポイント低下して0.86%となり、総資金利鞘(資金運用利回1.77%と資金調達原価率1.38%との差)は、0.03ポイント低下し、0.39%となりました。

3.預金の状況(表3)

2006年9月末の全国労働金庫の預金(譲渡性預金を含む)残高は14兆7,501億円となり、金額にして3,470億円(前年同期2,395億円)、率では2.40%(同1.69%)増加しました。(なお、平残ベースでは14兆6,791億円(3,067億円、2.13%の増加)となります。)

内訳では、前年度に続き流動性預金が1,890億円(前年同期1,749億円)、率では5.11%(同4.96%)増加しており、大半が決済用預金を含む普通預金の増加によるものです。

一方の定期性預金(譲渡性預金を含む)は、主力の財形預金が903億円(2.49%)増加し、3兆7,171億円と堅調で、全体としては残高が1,580億円増(前年同期646億円増)、増加率が1.47%(同0.60%)となりました。

4.貸出金の状況 (表3)

2006年9月末の全国労働金庫の貸出金残高は9兆9,601億円となり、金額にして4,977億円(同1,068億円)、率では5.25%(同1.14%)増加しました。(平残ベースでは9兆8,063億円(3,453億円、3.65%の増加)となります。)

増加の要因は引き続き個人向け住宅ローンが伸びたことであり、同住宅ローンは件数で66万件(3.67%増)、金額で8兆3,216億円(7.38%増)となり、貸出金全体の83.54%を占めております。

2006年7月から順次取扱いを開始した育児支援ローンは、9月末現在で243件、1.7億円の実績がありました。

この結果、預金と貸出金の割合を示す預貸率(期末)は、67.52%と前年同期を1.83ポイント上回りました。

なお、2金庫が住宅ローン債権の証券化を実施しております(証券化分9月末残高1,409億円)。

5.自己資本比率

2006年9月末の全国労働金庫の自己資本比率(概算値;単体)は前年同期の実績を0.23ポイント下回り、加重平均で9.70%(前年同期9.93%)となりました。

金庫別にみると、全ての金庫が国内基準で求められる4%の水準を大きく超えており、最も高い金庫では15.17%に達しております。10%を上回った金庫は前年度同様6金庫となりました。

【本件に関するお問合せ先】
社団法人全国労働金庫協会・企画部
難波(なんば)・小船(こぶね)・経塚(きょうづか)
TEL 03-3295−6735