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国際労働財団招聘事業〈南アジアチーム〉の訪問を受けました

2012年6月15日

全体写真

2012年6月13日、全国労働金庫協会は、国際労働財団(JILAF:高木剛理事長)が招聘した南アジアチーム(インド・バングラデシュ・スリランカの9名の労働組合役員)の訪問を受けました。
まず当協会より約1時間半にわたり、〈ろうきん〉の理念、目的、生い立ち、労働組合との関係、概況等を中心に説明し、質疑を行いました。

質疑応答の様子  質疑応答の様子

【主な質疑】
Q. 失業中の労働者に対して融資は行なっているか。
A. 〈ろうきん〉では政府からの要請に応えて、2008年12月から2010年9月まで失業者向け融資制度を用意し、約14,000件、118億円余りを融資した。わが国でもリーマン・ショックの影響を受け、多くの労働者が突然に職を失った。そればかりか、社員寮等からの退去を余儀なくされ、住まいまでも失う事態が多発した。金融機関の常識では、職も、家も失った方に融資を行うことはありえないが、住宅と就労機会の確保を支援する目的で融資を行った。この制度を使って融資を受けた方の2割以上が安定した職に就くことができたし、7割程度の方は、何らかの職に就くことができたと推定される。その後は、職業訓練と組み合わせた新しい融資制度にリニューアルし、現在も取り扱いを続けている。

Q. 財形の契約は任意か、強制か。財形で集められた資金は、労働者のために活用されているのか。財形の金利は一般預金と比較して優遇されているのか。
A. 任意の制度だ。〈ろうきん〉に結集された財形は、財形契約者と労働者の生活の向上のために活用されている。財形は小口の預金だが、大口の預金と比べても引けをとらない金利を設定し、〈ろうきん〉としても契約者の自助努力を後押している。

Q. 〈ろうきん〉の会員になる場合の出資金の額はいくらか。融資の回収率はどの程度か。〈ろうきん〉の会員の種類をもう一度説明してほしい。
A. 1,000円/口の出資金で加入できる。議決権は、出資金の多寡に関係なく、1会員1票だ。リスク管理債権比率は、1%未満に留まっている。〈ろうきん〉の基本は団体主義にある。会員は、労組、生協、健保、共済組合、互助会、社員会、その他労働者の団体だ。人数ベースでは、99%の方が、この団体を介して、その組合員や団体のメンバーとして、〈ろうきん〉を利用している。団体に所属していない労働者のために、個人会員制度もあり、1%余りの方がこの制度を利用している。

その後、中央労働金庫の案内で中央労働金庫本店営業部の機能と窓口等の様子を見学いただきました。

中央労金見学の様子  中央労金見学の様子

 

          中央労金ATM見学の様子

以 上