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全国労働金庫の2004年度仮決算概況について

2004年11月30日

全国労働金庫(13金庫)の2004年度(平成16年度)仮決算概況をとりまとめましたので、以下のとおりお知らせいたします。
13金庫全てが引き続き黒字であり、全国合計で177億円の当期純利益を計上することができました。全国の各労働金庫は、引き続き利用者の皆様へのサービス向上に努めるとともに、健全経営を維持してまいります。

(注1)労働金庫の会計年度:4月1日から翌年3月31日まで。
なお、労働金庫は半期決算が法定化されていないため、本仮決算(2004年4月1日〜9月30日)については会計監査の対象とはなっておりません(以下、計数は単体ベース)。
(注2)本文内の各表については添付ファイルをご参照ください。

1.損益の状況(別添「仮決算報告附表」表1)

本業の業務純益は、前年同期比14億円(5.70%)増加し、277億円となりました(注:以下、増減は前年同期との比較)。
内訳をみると、貸出金利息を含む資金運用収益は増加したものの、業務収益全体では17億円減少しました。一方の業務費用が預金利息(12億円の減少)、経費 (20億円の減少)等により32億円減少したため、業務純益ベースでは2002年度(2003年3月期)以来の増益となりました。
業務純益に臨時収益および臨時費用を加減した経常利益は、81億円(48.64%)増加し247億円となりました。これは、個別貸倒引当金繰入額の減少 (24億円)、その他の臨時費用の減少(19億円)等により、臨時費用が66億円減少したことによるものです。
特別利益は132億円減少して17億円となりましたが、前年同期において厚生年金基金の国の代行部分に係る「代行返上益」等を計上していたことによります。
経常利益に特別損益を加えた当期純利益は、全国13金庫で177億円となり、前年同期比12億円(6.52%)の減益ながらも、引き続き13金庫全てが黒字となっております。

2.主要利回等(同・表2)

資金運用利回は、貸出金利回の低下等により0.03ポイント低下して1.84%となりました。一方の資金調達利回は、預金利回の低下により0.02ポイント低下し、0.07%となりました。
経費率(分子:経費、分母:預金積金平均残高)も0.07ポイント低下した結果、預金利回を加えた預金原価率は0.09ポイント低下し、1.40%となりました。
貸出金利回と預金原価率の差である預金貸出金利鞘は、1.03%となりました。また、総資金利鞘(資金運用利回と資金調達原価率の差)は0.07ポイント上昇して0.43%となっております(95年度仮決算時以来の対前年同期プラス)。

3.預金の状況(同・表3)

2004年9月末の全国労働金庫の預金残高(譲渡性預金を含む)は、金額にして3,994億円(前年同期4,594億円)、率では2.90%(同3.45%)増加し、14兆1,635億円となりました。
内訳をみると、流動性預金が1,187億円(前年同期2,648億円)、率にして3.48%(同8.44%)増加しております。
一方、定期性預金(譲渡性預金を含む)は2,807億円(同1,945億円増)、率にして2.70%(同1.91%)の増加となりました。主力の財形預金が預金に占める比率は、引き続き全国平均で25%台を維持しております。

4.貸出金の状況(同・表3)

2004年9月末の全国労働金庫の貸出金残高は、金額では3,917億円(前年同期6,909億円)、率では4.37%(同8.35%)増加して、9兆3,555億円となりました。
増加の要因は、引き続き好調な個人向け住宅ローンの伸びによるものであり、同住宅ローン残高は、63万8,857件(21,053件増加)、7兆5,200億円(5,365億円増加)となっております。
なお、預金と貸出金の割合を示す預貸率(末残)は、前年同期の65.12%から0.93ポイント上昇し、66.05%となりました。

5.自己資本比率

2004年度9月末の仮決算結果に基づいて計算した全国労働金庫の自己資本比率の概算値(単体)は、前年同期の9.41%を0.26ポイント上回り、加重平均で9.67%(2003年度末9.58%)となりました。
金庫別にみると、全ての金庫が国内基準で求められる4%の水準を大きく超えており、7.99%から最も高い金庫では15.36%に達しております。このうち10%を上回った金庫は、1金庫増えて6金庫となっております。

【本件に関するお問合先】
社団法人全国労働金庫協会・総合企画部
関口・難波(なんば)・経塚(きょうづか)
TEL 03−3295−6729